「モレイラ騎手のコメントを取るために引き上げてくる馬たちを見守っていたら、物凄い怒声が聞こえてきました。最初は熱心なファンが叫んでいるのかなと思いましたが、実は横山武騎手の声でした。
これには周囲の関係者やファンも驚いていました。詳細については聞き取れなかったのですが、どうやら不利を受けて競馬にならないといった感じで、相手の騎手に向かって叫んでいました。
検量室に引き上げてきてからも怒りは収まらなかったようで、居合わせた記者らに向かって『コメントはしないから!』と伝えて立ち去りました。それで各社も手塚調教師のコメントで取り繕いましたが、今後のマスコミ対応が心配になる言動でした」(競馬記者)
記者の話によると、実はこれまでも何度かコメント拒否を示唆するような予兆があったという。
「彼は思ったことや感じたことをハッキリ話すので、その真っ直ぐな性格が好感を持たれてマスコミやファンの信頼を得てきました。エフフォーリアの時もそうでしたが、あれだけ実績を残した馬でも良くない時は良くないと厳しいコメントも出していたように、自分に嘘がつけないタイプ。
ただ、正直過ぎるところが、いわゆるアンチに揚げ足を取られることもあります。そのきっかけとなったのが今年のヴィクトリアマイル(G1)だったようです。不完全燃焼に終わったナミュールに騎乗していましたが、レース後に『あんな不利があっては走る馬も走れません』とコメントを残しました。
彼としては嘘偽りなく不利が全てと言ったつもりなのですが、ネットの掲示板やSNSなどでは『不利を言い訳にするな』『だったらその不利を受けないようにするのが一流だろ』という批判を目にしたらしいです。近しい関係者は『騎手批判』は絶対あるし、いちいち気にしなければいいとフォローしていたようですが、それからというものコメントを拒否するケースが増えたみたいです」(別の記者)
続きを読む
Source: ターフ速報-競馬まとめ-