佐々木大輔騎手、ガチっぽい　藤岡佑騎手「けがとかなかったら抜けていくやろな」

６週間にわたる函館開催も残すところあと２週。〝レジェンド〟武豊騎手や、横山武史騎手などそうそうたる顔ぶれの中、現在１４勝で函館リーディング首位に立っているのが２年目の佐々木大輔騎手だ。
１日に自身初の一日４勝を決めるなど、１９歳にして大きな飛躍を遂げている。そんな若武者を現在２勝差で追いかけるのが２０年目のベテラン藤岡佑介騎手（３７）。
６日に函館リーディングについて話を向けると、ライバルである佐々木騎手の技術の高さに賛辞を並べた。
「馬に乗るのが上手やわ。うまい。パッと見て目につく鞍はまりをしているもんね。センスがいいし、レースでも落ち着いてる。２年目の子とは思えへんわ」
絶賛を続けた藤岡佑騎手。さらにはこんなエピソードも話してくれた。
まだ佐々木騎手がデビューして間もない頃。Ｃ・ルメール騎手がレース映像を見ながら、佐々木騎手を指して「誰ですか、このアプレンティス（見習い）は？！」と驚きの声を挙げたという。
一昨年まで５年連続でリーディングジョッキーに輝いた名手が目をつけるほど、佐々木騎手の騎乗技術の高さは特筆すべきものがあった。
それから１年。今や関東リーディングでも５位につけるほど躍進した佐々木騎手。目下ライバルの藤岡佑騎手に「けがとかなかったら抜けていくやろな」と将来を嘱望されるほどの逸材が、この２週間で勝ち星をどれだけ積み重ねられるか。ぜひ注目したい。（綿越亮介）