今村聖奈、大河の件で夜は眠れず、ご飯は喉を通らず、何度も金縛りにあった

だが、もっと大きな苦難が、当時、若干二十歳だった今村を襲った。仲の良かった幼馴染みが事故に遭い、命を落とした。
　「嫌な事も寝れば忘れられる性格なのですが、さすがにこの時は眠れなくなったし、ご飯も喉を通りませんでした。何度も金縛りに遭い、気がつくと涙が出ていました」
　しかし、そんな窮地を救ってくれたのもまた、友人たちだった。
　「佐々木大輔騎手や西塚洸二騎手ら、同世代の活躍が刺激になって、いつまでも落ち込んでいてはいけないと考えることが出来ました」
　また、直接手を差し伸べてくれる人たちの存在も大きかった。
　「周囲の人が気遣ってくれて、連絡をくれたり、ご飯に誘ってくれたりしました。先輩ジョッキーも『ちょっと喋ろうか……』という感じで話しかけてくださり、何度も号泣しました」
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