勝利の余韻が冷める頃合いともなると、多くの大レースを勝つ調教師にかぎって、笑顔が消えるばかりか、みしろ表情を曇らせるシーンをここにきて、二度、三度と目の当たりにすることになりました。
そこで美浦のA師、栗東のB師に事情をきいてみますと、「枠がいっぱいで、2歳馬をなかなか入れられない」という悩みで一致していたのです。
オープン馬を生み出すほどに在籍馬の滞留要因を抱え込むという逆インセンティブの陥るわけです。
※社台グループ会報2024年1月号「吉田照哉代表 今月のプレゼンテーション」より
リーディング上位厩舎ほどオープン馬の在籍比率は高くなってます。
オープン馬は年間それほど多く出走しないし、なかなか退厩しないのが現状です。
そのため新馬が入厩しづらくなってしまってる厩舎もあります。
ほんとは2歳の夏にデビューさせたかったのに秋以降~3歳になってからデビューせざるを得なかったりだとか…若駒の芽を摘んでしまってるような気がします。
解決策として「リステッド以上のレースを勝った馬は、厩舎の預託契約頭数のかカウント外とする」というアイデアがいま最も有力視されているようです。
しかしこれも上位厩舎の寡占化がより進んで問題がありそうです。
いずれにしても吉田照哉代表が言われてるように、オープン馬が厩舎の重荷になっている今のシステムは優勝劣敗の観点からもおかしいと思います。JRAは是正してもらいたいですね。
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Source: 競馬総合まとめ速報