アメリカの競馬場でレース中に救急車がコースを逆走する事案発生

あわや大惨事だった－。米国のルイジアナ州にあるエヴァンジェリンダウンズ競馬場で22日、最終第8レースのスタート後、走っている馬に向かって、コース上を正面から対向車（救急車）が走ってくるアクシデントがあった。

事件が起きたのは、米国にある「クォーターホース」（サラブレッドとは異なる種）の短距離戦（ダート約800メートル）。出走8頭がスタートし、最初のコーナーに向かって走って行ったところで、反対側から救急車がラチ沿いを向かってくる想定外の事態。各馬が懸命に避けて、事なきをえたが、レースは無効となっている。

この事象に対し、米国競馬の殿堂入りジョッキー、ジョン・ヴェラスケスは自身のX（旧ツイッター）を更新し、「馬と騎手たちが助かって、神様ありがとう。信じられない（怒りの絵文字）」と怒りの投稿。英国の「アットザレーシズ」でコラムを持つケビン・ブレイク氏も自身のXでレースの動画を投稿し、「今まで見た中で最も恐ろしいニアミスかもしれません。米国のエヴァンジェリンダウンズ競馬場で数時間前に起きました。騎手と馬たちの驚くべき反応で大惨事を避けることができました」と発信している。

米国の競馬ジャーナリスト、レイ・ポーリック氏もXで「エヴァンジェリンダウンズ競馬場のクォーターホースのレースがノーコンテストになりました。信じられないリアクションで人馬が車を避けています」と伝えた。同氏は自身のメディア「ポーリックレポート」でこのニュースを報じ、競馬場関係者やルイジアナ州の競馬委員会が声明や説明を発表していないこと、この日それまでに行われた7レースはすべて400メートル以下の距離の直線競馬だったため、誤って救急車のスタート地点への移動が遅れてしまった可能性があることを紹介している。

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