衝突事故は8日朝の馬場整備後に7ハロン地点付近で発生し、昨年11月に2歳リステッドのナシュアステークス勝ちがあるウェアーズクリス、12月31日にリステッドに出走していたコンスティトゥーションロウヤーが巻き込まれた。
『drf.com』が報じた調教師の話によると、コンスティトゥーションロウヤーのR.ハンダル調教師は外ラチ側を時計回りにジョギングさせていた一方、ウェアーズクリスのR.ダトローJr.調教師は追い切り時計を出すために反対側から全力疾走させており、その過程で正面衝突する格好となった。
事故を受けてニューヨーク競馬協会(NYRA)は直ちに待機中の獣医師を現場に派遣したものの、重傷のウェアーズクリスはコース上で安楽死の措置が取られ、コンスティトゥーションロウヤーも30分経たず厩舎で死亡した。ハンダル師はコンスティトゥーションロウヤーが骨盤を骨折し、それによる内出血が死因と話している。
なお、コンスティトゥーションロウヤーの騎乗者が負傷し、ウェアーズクリスの攻馬手は無傷だったものの、その後の調教で騎乗中に落馬負傷して病院に救急搬送されたとのこと。事故との因果関係は定かではない。
この件について続報した『bloodhorse.com』によると、ハンダル師にとって管理馬を失ったのはコンスティトゥーションロウヤーが初めて。12月の特集記事において、同師は10年のキャリアで1500頭以上を出走させてきたが、レースや調教中、病気などのアクシデントを含めて1頭も亡くしたことがないと話していたという。
ハンダル師は「我々は安全に大きな注意を払って調教しており、私はスキルの確かなライダーを好んで乗せている。我々は技術の高いライダーを確保し、手当も十分に払っている。このような事故を避けるためにできる全てをする」「私はそうしたことに大きなプライドがある。このようなことが起きるからあらゆることをして、抑制するように努めるんだ」と話すとともに、今回の件に厩舎の皆が動揺している様子を明かした。
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Source: ターフ速報-競馬まとめ-